リーダーシップで自己pr(アピール)

リーダーシップでの自己prは注意

採用活動で面接官をやっていると、履歴書や面接での自己prでリーダーシップをアピールする人って結構います。リーダーシップを自己prにすることは良いことですが、面接をしていくと自己分析がしっかりできずにとりあえずリーダーシップというところでまとめておこうという志望学生の意思が見え隠れする人がいます。

 

新卒学生の方はまだ職務経験がないのでリーダーシップ→進行役、仕切り役という図式ができてしまっているのでしょう。

 

ただ、新卒で企業に入社して、そのリーダーシップを発揮する場面はなかなか無いと思います。したがって企業の即戦力としては期待が薄いですし、リーダーシップにもいろいろ種類があります。

 

面接官が聞きたいのは、「学生のリーダーシップでの成功例ではなく、どのような背景があってリーダーシップを発揮したのか」
というところです。

 

例えば、立候補ではなく周りの友人がリーダーに選んだという背景ならば、「周りから信頼されているのだろうな」という印象を受けますし、リーダーを選んではいないが自然とリーダー的存在になったのならば「責任感が強いな」という印象を受けます。

 

面接官が新卒の志望学生に関心を持つのは、仕事としての能力よりも、志望学生がどんな人で周りからどのような評価をされているのかなどの人間性の部分です。

 

このように、面接や履歴書などの自己prでは、自分の能力をアピールするだけでなく、「自分がどういう人間なのか」という事をエピソードの背景を通して面接官にアピールしていくことが重要です。